活用事例 | 株式会社暮らしワークス
事例サマリー
清瀬・ひばりヶ丘エリアの不動産会社。物件提案ツール『Facilo』の導入により、営業スタッフがお客様に最適な物件をオンライン提案シートで即座に提示でき、顧客対応スピードと提案の質を高めています。
企業概要
事業概要
東京都心および近郊エリアにおいて、新築戸建・中古マンションの購入・売却仲介、資金計画コンサルティングを提供するアットホームな仲介会社です。
アセット規模・種類
小規模エージェントならではのフットワークの軽さと、顧客に寄り添ったワンストップの提案力が強みです。
経営課題とDX方針
経営・業務の課題
少人数の営業担当における提案資料作成の負担軽減と、お客様へのスピード提案、追客漏れの解消。
目指す目標
お客様へのスピーディーな物件情報の紹介・提案、および活動履歴の一元管理による営業品質の均一化。
DX方針・取り組み
地域密着の顧客接点を重視しつつ、Facilo等の不動産仲介専用DXツールを導入して物件紹介や追客をデジタル化・高速化。
直近5年の財務情報
財務グラフ
非上場等のため、グラフ表示に必要な売上高推移データが公表されておりません。ツールの導入と財務状況の関連
非上場のため詳細な財務推移は非公開ですが、無駄な広告宣伝費や事務所費をかけない高効率な経営を行っています。2024年に仲介営業クラウド「Facilo」を導入。これにより、少人数体制でありながら、顧客一人ひとりに対し希望条件に合わせた比較用マイページを瞬時に提供可能になり、顧客の物件閲覧ログをベースにしたタイミングの良い追客が実現。提案資料作成にかかる時間を大幅にカットすることで、エージェント1人あたりの成約件数が増加し、安定した仲介手数料売上と利益の最大化を両立させています。
導入ツールと活用事例
Facilo
少数精鋭の店舗であり、レインズ等からワンタッチで物件登録・活動報告書を自動作成できるため、ベテラン営業の一人運用でも即座に定着している。
1件あたりの活動報告書作成や物件登録にかかる工数を半減し、月10時間の余力を創出したことで、媒介契約獲得率や内見・成約数向上に大きく貢献している。
査定書や報告書の作成自動化、複数物件提案の汎用化、顧客ログ分析による「グレー」な見込み客への戦略的アプローチなど、営業全体の仕組みを大きく変革した。
導入前の課題
売却査定書などの大容量データをメール添付で送ると、迷惑メールフォルダに振り分けられて売主に届かないまま放置される機会損失があった。また、媒介を預かる物件の隔週での活動報告書の作成に1件あたり約15分かかっており、受託物件に対して月70回近く作成するため、毎月約17.5時間の重い作業が発生していた。購入仲介でも物件情報のシステム登録が手間で、繁忙期には物件登録の工数が追いつかず提案を諦め、自分の記憶にある物件のみで紹介する属人性や機会損失が起きていた。さらに、売主との価格交渉において「売り急ぎさせたいのではないか」と不信感を持たれやすく、電話やメールに無反応な顧客(グレーゾーン)の追客手法もないという課題があった。
選定理由
査定書などの資料を迷惑メールに阻まれずマイページURL一本で確実に届けられ、閲覧状況(顧客ログ)を追跡できる点。デモ画面を見た際の「全部できるやん!」という多機能さと、レインズやポータルサイトから物件情報をワンクリックで高精度に取り込める物件登録機能。また、香川県内での本システム導入他社が少なく、洗練された顧客体験を提示することで圧倒的な差別化ができると考えた点。
実施内容・プロセス
一括査定サイトからの反響売主にすべてFaciloアカウントを発行し、査定書のほかに詳細な自己紹介や会社紹介を盛り込んだマイページを提供。活動報告書作成の自動化機能を導入し、隔週の売主報告業務をペーパーレス化・自動化した。他社物件も含めてワンタッチで物件を登録し、これまでの1件決め打ちの提案から3〜4件の複数提案へ移行。顧客に「他社ポータルで見つけた物件もURLを送ってくれればマイページに追加する」と案内し、顧客専用ポータルとして活用した。さらに、顧客ログ機能でマイページの閲覧状況(どの資料をどの頻度で見ているか)を常時モニタリングした。
得られた効果
査定書が確実に届くようになり、情報の透明性により媒介契約取得率が向上した。活動報告書の作成時間は1件あたり15分から7〜8分に半減し、月約9〜10時間の作業時間削減を実現。競合の動きやアクセスデータをマイページ上で売主自ら納得して確認できるため、売主側から「価格を下げよう」と打診が来るなど、値下げ交渉がスムーズになった。物件提案数が劇的に増加し、おのずと案内・成約数も増加した。営業の汎用化・システム化が進み、新入社員への引き継ぎ体制が整うことで、整理収納付加価値サービスなどの新規事業構想が具体化した。また、メールや電話に反応がない「グレーな顧客」の熱量をログから検知してタイムリーな追客が可能になり、機会損失や解約リスクを徹底防止した。
当サイトの独自考察とまとめ (Facilo)
本事例は、香川県という「一社専任仲介」の強い地域的文化を持つエリアにおいて、ベテラン営業による顧客との接点改革と業務プロセスのシステム化を見事に成し遂げた好例です。暮らしワークス社は、活動報告書や査定書の作成にかかる工数を半減させ、月10時間の余力を創出したことで、生産性を大幅に向上させました。
最も価値ある変化は、情報のブラックボックス化を排し、マイページを通じて顧客と「透明性の高い関係」を築いたことです。売主自身が市場データをマイページで自発的に確認できるようになったため、最も摩擦の大きい価格改定の提案において、売主自ら引き下げを提案するほどの深い納得感と信頼を獲得しています。
この効果は、営業担当が1人〜数名で大量の問い合わせを捌く地方の仲介会社に極めて有効であり、属人的な営業手法を標準化・共有化し、若手社員へ早期に業務を移管したい企業の組織体制づくりにも決定的な効果をもたらします。